【社労士が解説!】人工血管で障害年金を受給する際のポイント
人工血管とは
大動脈瘤(大動脈にコブができる病気)や大動脈解離(血管の内膜が裂けて剥がれる病気)の治療で、患部の血管を人工血管に置き換える手術のことを人工血管置換術といいます。
大動脈解離
大動脈の内膜が亀裂して中腹が裂けてゆく病気です。大動脈の壁であった部分に血液が流れ込むことで大動脈内に二つの通り道ができる状態を言います。
ほとんどの大動脈解離は、高血圧によって動脈の壁が劣化することが原因で発生します。
一般的には、耐えがたい激痛が突然胸部に起こりますが、背中の肩甲骨の間に痛みが生じることもあります。
通常は血圧を下げる薬を投与するとともに、外科手術を行って裂けた部分を修復するか、ステントグラフトを挿入して裂け目を覆います。
大動脈瘤
大動脈が“こぶ”のように病的にふくらんだ状態を指します。
大動脈瘤が破裂する危険性が高くなると、大動脈瘤を人工血管に置き換える手術やステントグラフト内挿術を行います。
大動脈疾患による障害の認定基準
大動脈疾患の障害の程度は、3級のみです。
程度 | 障害の状態 |
3級 |
|
・対象傷病は胸部大動脈解離(Stanford 分類A型・B型)や胸部大動脈瘤限定です。
その他の傷病で人工血管に置換しても対象にはなりません。
・人工血管置換の場合、障害等級は3級ですので、初診日は厚生年金加入中でなければなり
ません。
・それぞれ手術で装着した日が初診日から起算して1年 6 月以内であれば、その装着日が障害認定日になります。
最終更新日 5か月 by 大庭雄輝
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障害年金を受給できれば、ご自身やご家族の経済的な安定はもちろん、精神的な支えにも繋がるはずです。もし障害年金のことでお悩みでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
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